※2021年までのブログは「
過去ブログ」をご覧ください。
2024.12.26
あっという間に年末になりました。
まず、本年も誠にありがとうございました。心より感謝を申し上げます。
教室に通ってくださり、熱心に練習されるみなさんの姿にパワーをいただいて、私もこの一年を頑張ることができました。
私の一年としましては、昨年から引き続き、所属団体の競書誌の仕事、そして仮名の勉強会に参加できた年でした。日々の臨書は半紙で「孟法師碑」に取り組みました。
通ってくださっている方の練習内容も進んでいて、仮名の古筆臨書や、楷行草隷の古典臨書をする方々、来年一月の展覧会に出品される方々、競書誌に取り組んでいる方々がいらっしゃいます。ペン字も奥が深く、用具にこだわり、じっくり練習される方が増えました。
書の線は、「静かで強い線」であるべきだと思っています。
正鋒(せいほう。紙に筆の鋒先が垂直にあたる状態)で、ゆっくり運筆していく。
流行の華美な見た目にとらわれずに、字形を見て、体と筆の自然な動きを重んじて、丁寧に書いていく練習を一緒にしていきたいと思います。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。
令和六年十二月末日
書道教室 文字と筆
2024.03.31
新年のブログ初投稿です。
遅くなりましたが、本年も何卒よろしくお願いいたします。
■体験レッスンについて
4月初旬に体験レッスンの募集を開始したいと思います。もしこの教室のことを気になってくださっている方がいらっしゃいましたら、ぜひご参加ください。お待ちしております。
■1月の展覧会について
1月の展覧会に9名の方が作品を出品されました。
今回私は初めて展覧会の審査に立ちあうことができ、作品がどう評価されるのかを目の当たりにしました。そこで思ったことは、やはり丁寧に書かれていること、筆力、題材の良さが必要だということ。
練習量が紙の上に出るので、もちろんたくさん書いていくことが大事です。
そして最近思うことは以下のことです。
・練習の目標を定める(たとえば蘭亭序全臨する、1週間に何枚家で練習するなど)
・自分の癖を見つめて、それが出ないように書く
自分の癖を自覚して、それが出ないように書くことが大事です。癖というのは自分の大事な特徴、個性であれば残しておきたいものですが、大抵は上達の妨げになっています。
早く書いてしまう方はゆっくりと書く(特に筆の動きで終筆を早くばさっと書いてしまう方が多いので、そこを変えるだけでも変わります)など。
本年も7月には題材を決めて、9月から練習開始、11月上旬にお清書提出のながれで進めていきます。どなたでも展覧会に出品することができますので、ご希望の方はおっしゃってください。
2023.12.31
いよいよ大晦日となりました。
本年2023年も当教室に通ってくださり、誠にありがとうございました。
今年もみなさんが元気に教室に通ってくださることで、私自身パワーをいただきました。約2時間、集中して書いていくみなさんの姿を見て刺激をいただいております。
1月には東京都美術館にて展覧会が開催されます。寒い季節にはなりますが、ぜひご高覧ください。
先日はその展覧会の審査結果が届きました。審査されることは良い刺激になりますが、結果に満足できなかった方もいることでしょう。毎回同じように評価されることは難しいので落ち込まないでくださいね。
力を向上させるためにはどうしたら良いかということを考えると、作品制作の時だけ練習をするのではなく、普段からしっかり練習すること。これまでの自分のわるい癖をどう消せるかということが大事かもしれません。
それから、筆を自分でコントロールできているかということも大事なポイントです。それがわかるのが、書き終えた時の自分の状態。筆置きが墨で黒くなっていないでしょうか。筆を置くというその一動作も自分でコントロールできていればそうはなりません。この自分の手の動きを把握していくことから、新年は始めてみてはどうでしょう。
新年は何を練習しようかと、この年始で考えてみてください。
同じものを練習するのでも良いですし、あらたに違うものに挑んでみることも良いと思います。
みなさまどうぞ良いお年をお迎えください。
2023.10.23
ブログの更新が大変久しぶりになってしまいました。
教室も元気に進めております。
9月から本格的に作品のお清書が始まった方がいます。11月上旬の提出を目指して、10名の方が作品制作に取り組んでいます。2名が仮名の作品、8名が漢字の臨書作品です。
私はというと8月から所属する会の競書誌の編集と校正をさせてもらうことになりました。以前のような市販の雑誌ではなくページ数も少ないのですが、月刊なりの忙しさを感じます。
思うのは、文章を直す校正というのは教室での指導と少し似ているなあということ。
他人の文章を訂正したり修正する校正というものは、その文章を書いた人自身を批判、否定しようとするために行うものではありません。明らかな間違いを正したり、文章内容をより良くしようとアイデアの提示を行います。なるべくその人自身が考えたことが残るようにして、ある意味自分の癖を押しつけないように……。そこまで考えた上でようやく校正することができます。
指導も同じで、その書いた人やその文字を否定するために行うものではありません。より良くなってもらうために、時に細かくはなりますが的確なアドバイスをするべきで、常にあたたかい指導であろうと心がけています。
さて、年末に入りました!
どうぞ11月、12月の教室もよろしくお願いいたします。
2023.07.31
7月も無事に教室日程を終えました!
暑い中通ってくださるみなさんに感謝申し上げます。
7月の教室では教室日程と、「落款印」に関する知識のプリントをお渡ししました。
6月後半から国立新美術館にて開催された展覧会も無事に終わりました。ご覧くださった方々や応援してくれるみなさま、ありがとうございました。中には私の作品の題材を帰宅してから調べてくださった方もいました。また、会の色々な方から叱咤激励をいただいて、次こそはいいものを書いて、見てもらいたいという気持ちが芽生えました。
今回私は白居易の詩を題材にしました。
白居易の「琵琶行」(びわこう)という詩です。都会から田舎にやって来ざるを得なかった琵琶の弾き手の女性の姿に、白居易が自分を重ねるという内容で、せつない琵琶の音が聞こえてくるような感覚になる詩です。音楽に関する言葉が多く出てくるところも書いていて面白く、大事に思っている題材です。
作品を書くとき、「その題材を説明できるようにしておくべきだ」と度々言われてきました。題材の意味内容にも注目して書きたいと思っています。
まだまだ暑い日が続きます。
どうぞみなさまご自愛ください。
2023.06.09
6月の教室もスタートしています!
最近のみなさんの練習内容
・中筆の方々
石門頌、蘭亭序、九成宮、書譜、空海の風信帖等を臨書する方々、競書誌の課題を取り組む方々がいます。昨年あたりから隷書体を学ぶ方、空海を学ぶ方々がいらして、それぞれが学びたい表現を探して、さまざまな古典に挑戦しています。
・小筆の方々
仮名のコースではテキストをお手本に仮名の作品づくりをする方々、古筆の高野切の臨書をする方がいます。実用書のコースでは実用書のテキストを進める方々、そこからさらに進んで仮名交じり書や百人一首のテキストを練習している方々がいます。写経に取り組む方もいます。
・ペン字の方々
ハンドブックを丁寧に練習する方々を中心に、そこから応用のテキストに進んだ方々、そのテキストも終えて作品づくりの練習、筆ペンの練習をする方がいます。
・入会された方々
2020、2021年とコロナ禍で生徒募集を行えなかったのですが、昨年と今年は募集を行い、うれしいことに入会してくださった方々がいます。はじめに練習する筆の持ち方や角度、ゆっくりと書くこと、基本の点画の書き方はこの先ずっと大切にしていきたい大事なことです。じっくりひとつひとつ一緒に練習していきましょう!
書を学ぶために大切な意識
・何回も何枚も練習する
教室に来るとみなさん夢中で何度も書かれて、あっという間に2時間経っていたとよく言われます。同じ文字を何度も何枚も書くということが書の練習では必要です。書というのは、何回も何年も書いていく中で、文字を自分のものにしていくという気の遠くなる勉強です。だからといって絶望することはなくて、その時々で自分の目標を定めて、よくできたら自分を褒めるという前向きに練習する思考が大事です。
・マイペースに学んでいく
みな、仕事や家事等といった自分の生活がある中で教室に通ってくれています。最初は熱中しすぎて自分のペースがつかめないかもしれませんが、一緒に練習していく中で「良い加減にマイペースに」書を自分の生活の一部にしてもらえたらと思っています。
教室には作品づくりや検定に挑戦する方がいて、挑戦しない方がいますが、私はそこは分け隔てなく同じ熱量で同じ指導をしていきます。作品を書かないから、書家ではないからといった風にみなさんを見ることはしたくないと教室当初から思ってきました。文字を真剣に学び、真摯に書いていたら、みな書家なのだと思っています。
暑い夏がやってきますが今年も共に乗り越えましょう!
教室でお待ちしております。
2023.04.02
明日から新年度4月の教室スタートです!
◎生徒募集について
この4月から今年初の生徒募集を行います。
入会希望の方にはまず体験レッスンを受けてもらっています。毎回募集するたび、応募があるかなと不安になりますが、これも縁ですよね。
一緒に真面目に集中して練習できる方のご参加、お待ちしております。
振り返ると2020年と2021年はコロナ禍で生徒募集を全くできず、昨年は少し募集できて、文字をたのしむ方々が入会されました。
今年は教室開講9年目です。
いつも教室で熱心に練習する生徒さん方、これまで通ってくださった方々、教室を応援してくれる方々、そのみなさんに感謝しつつ、今年も教室を進めていきます。よろしくお願いいたします。
◎蘭亭序展について
ニュースにも記載しましたが、今月4月23日まで東京国立博物館と書道博物館にて蘭亭序展が開催中です。
先日私もようやく両館の展示を拝見しました。後日ブログでまとめて感想を書きたいと思います。
また、これから行かれる方はぜひ東京国立博物館の本館で展示されている田中親美(たなか・しんび)による平家納経(模本)もご覧ください。こちらの展示は4月9日までのようです。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2527
2023.03.05
3月の教室も明日からスタートします!
春の陽気ですね。
今月もよろしくお願いいたします。
1月の展覧会に出品された方の作品が戻ってきました!
12名のみなさま出品ありがとうございました。
教室でお渡ししますので、半紙の作品を折らずに入れられる袋をご持参ください(雨の日は水滴にもお気をつけください)。
出品規定に加筆しておりますが、毎回、作品は教室でお返ししております。郵送で返却は行っておりませんのでご了承ください。
作品や教室で書いたものも、ぜひお家で目線の高さの位置に飾ってみてください。
2023.01.23
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
教室もスタートいたしました!
毎年お渡ししている干支のカードも準備完了です。コースターの招き猫たちと、教室でお待ちしております。
2022.12.27
本年も一年教室に通ってくださり、ありがとうございました!
一年を振り返ると、展覧会会場で生徒さん数名と偶然お会いしたこと、競書誌の検定に挑み合格された方や来年一月からの展覧会のための作品を熱心に仕上げられた方々、新しく教室に入会してくださった方々のことを思い出します。
昨日は、一月の展覧会の審査結果が郵送で届きました。
作品づくりでまず大事なことは「ひとつの題材をどれだけ練習したのか」ということです。練習量が多く、悩んだ方ほど線に力のこもった作品をつくることができます。今回の審査でもそういった作品が評価されました。上を目指すのであれば、まず家での練習量を増やすことを考えてみてください。
頑張っている生徒さんそれぞれの作品を私は自信をもって事務局へ送っています。もし今回落胆している方がいたら、あなたの作品の味方には少なくとも私がいます。自分の作品を大事に思って、次に進みましょう。年末年始、次はどの古典を臨書しよう、どのテキストを練習しようかと考えてみてください。
ではまた皆で新年にお会いしましょう!
2022.09.15
9月の教室もスタートしました!今年後半の教室もよろしくお願いいたします。
9月といえば…作品制作スタートの時期です。9月までに題材を決めて、11月11日までにお清書提出となります。出品希望の方は9月中にお申し出ください。
今日は皆さんの練習内容をお伝えします。
・中筆の方々
半紙に臨書する方々がほとんどです。臨書する古典は、王羲之の蘭亭序を臨書する方が多く、ついで書譜、集王聖教序の方がいます。そして最近は隷書の曹全碑、黄庭堅の松風閣詩巻に挑戦する方がいます。さまざまな古典を目にして、ひとつの書体に限らず、他の書体やさまざまな時代の古典に挑戦していってほしいと考えています。そして、競書誌に挑戦する方も増えました。毎月ひとつの課題を丁寧に仕上げています。
・小筆の方々
仮名の方々は、村上翠亭先生のテキストを進めています。主に変体仮名、作品構成について練習しています。実用書の方々は、最初に取り組む実用書のテキストを進める方々、そのテキストを終えて奥の細道や漢字かな混じり文を練習するテキストを進めている方々がいます。
・ペン字の方々
最初に取り組むハンドブックを練習する方、次のペン字精習上下、そしてそれらを終えて万葉集を書くテキストに進む方々、あらたに筆ペンを練習する方がいます。
教室に通ってくださり、皆さんが熱心に練習してくださるから、この教室も前を向いて進むことができています。これからも皆で体調に留意しつつ、共に学んでいきましょう。よろしくお願いいたします。
2022.07.07
来週から7月の教室もスタートします。
暑い日が続きますが、教室でお待ちしております!
6月29日から国立新美術館にて展覧会が開催されています(今月11日月曜まで)。
本展は、会の創立100年を記念した大事な展覧会となりました。
初日には講演会と席上揮毫の催しが同館の講堂にて行われました。私は講演会の係をここ十数年させてもらっていて、講演会後に開催された席上揮毫も見学しました。大変猛暑の日でしたが、席上揮毫には生徒さんお二人がいらしていて、お一人とは挨拶できました。
展覧会をご覧くださったみなさま、ありがとうございました。
当教室では、1月の展覧会に出品する方々がいます。9月からお清書を始め、11月上旬の週が提出締切となります。この7月、8月で題材を決めましょう。
また、競書誌で頑張っている方々もいます(競書誌は月2回出席できて、家でも練習できる方で、ご希望の方に詳細を説明しています)。
みなさんと一緒に会の展覧会や活動に参加できて、エネルギーをもらっています。展覧会も競書誌もどなたでもご参加可能です。強制ではありませんので、ご希望でしたら遠慮なくおたずねください。
ところで今日は七夕ですね。
次回の展覧会で書こうと思っている題材が、李白による銀河(天の川)を表した漢詩でした。銀河からそのまま七夕と結びつけてよいのか調べきれていないのですが、壮大な自然を表した詩です。
李白「望廬山瀑布」
日照香爐生紫烟
遙看瀑布挂長川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
2022.05.22
5月の教室もスタートしております(^^)
5月後半から6月中に出席された方に下記のプリント3枚をお渡しします。
主に毛筆に関する内容ですがペン字の方にもお渡しします。教室の始まりから10分程度いただいて簡潔に説明しますので、なるべくぴったりにお越しください。
・文房四宝について(漢字、仮名)
・臨書について
・今後の展覧会情報
2022.04.08
4月の教室もスタートいたしました!
教室近くの大宮公園の桜も満開です。春もみなさんと一緒に練習できることをありがたく思いつつ、切磋琢磨!一緒に進んでいきたいと思います。
そして新しい生徒さんが増えました!明るく熱心な方々です。焦らずにゆっくりと書き慣れていきましょう。
☆お知らせ
・写経の会について
今年はすみませんがお休みにさせていただきます。(席の予約状況や作品制作準備を考えて、すみませんがそうさせていただきます。)
・予約状況について
予防のためにお席を3名様までとしているため、満席になる日時も増えました。状況が落ち着きましたら、元の4名様に戻す予定です。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。また、ご予約は必ず出席できる日時をお願いいたします。
2022.02.13
先日開催された展覧会について、「
展覧会報告」のページで振り返っています。ぜひご覧ください。
この2月から不定期ではありますが、2年ぶりに生徒募集を行うことに決めました。この状況下での募集ではありますが、これまでと同様にできる限りの予防をし、慎重に行ってまいります。教室がより活気をもって進んでいくために、2年ぶりに募集をさせていただくこと、ご理解いただければ幸いです。
そして、新しい方にお会いできることをとても心待ちにしております。体験レッスン用のプリントを見直し、ペン字の体験レッスン用のプリント等について、より学びやすいようにリニューアルしました。
今年の教室も何卒よろしくお願い申し上げます。
2022.01.27
先日、東京都美術館にて展覧会が無事に開催されました。出品されたみなさん、ご覧になったみなさん、ありがとうございました!
会のホームページでは、「展覧会」ページの中の「総合書展」ページにて『出品目録』が掲載されています。(すみませんが余分に紙の目録を持っていませんので、目録はこちらのデータでご確認ください。)
まだまだ世の中落ち着かない状況ではありますが、そのような中でも集中して練習し、出品してくださったみなさんに感謝申し上げます。
後日、展覧会報告をしたいと思います。
2022.01.13
新年の教室がスタートしました!
今年も干支を書いたカードをお渡ししています。しおりとして使ったり、昨年の「丑」とあわせてコレクションしてみてください。
今年は「寅」と、仏さまが坐している様子の印をおしました。
この印の側款(そっかん。印の側面にほった落款のこと。刻者名、作成年・場所など)には「庚寅季冬」とあります。庚寅(2010年)の冬のおわりに、京都の篆刻家に依頼して作ってもらったものです。ちょうど寅年生まれの印です。
2022.01.04
新年明けましておめでとうございます。
寅
印「日月新」
本年もよろしくお願い申し上げます